物品・画像・建築物に関する新しいデザインを考え出し、意匠権を取得したいとお考えであれば、その意匠が意匠登録を行うための要件を満たしているか否かについて「事前の検討」が必要です。
意匠登録の要件を満たしていなければ、たとえ特許庁に意匠登録出願を行っても、意匠権を取得することはできないからです。意匠登録の要件については「意匠権の保護の対象」をご覧ください。
特に、他人が同様の意匠についてすでに意匠権を取得しているか否か、同様のデザインが新聞や雑誌といった刊行物あるいはウェブサイトに掲載されているか否かについて「先行意匠調査」を行うことが重要です。
他人が意匠権を取得した意匠は、特許庁が発行する公報に掲載されており「特許情報プラットフォーム」(別のウインドウで開きます)のウェブサイトにて、一般の方でも自由に検索・閲覧することができます。また、このウェブサイトでは上記のような刊行物に関する情報も公開されています。
以上の検討を踏まえて、意匠権を取得できるデザインだと思われたら、特許庁に提出する出願書類一式(願書・図面[あるいは図面に代替する写真・ひな形・見本])を作成します。意匠登録の出願書類については「意匠登録の出願様式」もあわせてご覧ください。
そして、出願書類の提出と出願料の納付を行って、特許庁に「意匠登録出願」を行います。特許庁への手続は、紙媒体でも行えますが、専用のソフトウェアを利用して電子的に行うこともできます。